岩手県立大学ソフトウェア情報学部の研究室/コース配属用の資料としてまとめた、学生向けの研究室紹介です。
橋本研究室では「情報通信ネットワーク」上で、「映像通信」に関する研究開発を進めています。特に、多地点を想定したライブ中継や双方向の映像通信を支援するためには、用途に応じて様々な新しい仕組みが必要となり、それを研究開発の原動力としています。主なキーワードは「映像通信用オーバーレイネットワーク」、「映像ストリームの動的経路切替」、「遠隔操作可能な映像ミキサー」、「単方位/全方位映像伝送」、「無線映像伝送」等です。これらの基盤となるのは「TCP/IP」、「IoT」、「ネットワーク分散システム」、「通信プロトコル」であり、応用としては、「各種スポーツ/コンサート中継」、「VR空間における映像表現」、「遠隔観光支援」、「デジタルサイネージ」等がキーワードとなります。
学部3年次は、TCP/IPを基盤とする通信機能の概要、通信プロトコルの設計・実装、映像通信機能を利用するための遠隔操作方法などについての演習を進めています。演習では主にJava言語を用いています。ゼミでは、研究室における研究分野に関連した論文を調査し、内容をまとめて研究室内で紹介することで、調査能力とプレゼンテーション能力、専門知識の向上を図っています。また、各自の興味や関心を考慮して決めたテーマと、それに適したプログラミング言語を用いて、学生それぞれがプログラム制作に取り組んでいます。
学部4年次以降は、各自の研究テーマに沿って既存システム/技術と文献を調査し、必要となるシステムの全体と各種機能を設計し、そのプロトタイプシステムを構築して機能評価や性能評価を行い、成果をまとめることになります。学生達が発表した研究成果の多くは、学会等のWebサイトからダウンロードできます。「学生の研究発表」としてまとめてあるリストの中に、気になる題目を見つけたら読んでみてください。
教員は、多地点双方向の映像通信を支えるミドルウェア とアプリケーションを2002年から研究開発の対象としています。開発にはC++、Java、C#を使っています。その映像通信システムに実装されている、遠隔操作可能なビデオミキサー機能についてはデモ動画があるので見てみてください。
研究室を実際に見たり、教員と直接話をしたりしてみないと、なかなか雰囲気は伝わらないでしょうから試しに研究室を訪問してみませんか?訪問を希望する場合はメールで私へ連絡してください。メールアドレスはここに掲載されています。件名は「橋本研への訪問日の調整」でお願いします。何人かまとまってでも、1人でも構いません。時間は昼休みを使いますが、訪問日はメールのやりとりで調整します。気軽にどうぞ。
更新:2024-12-03